パパ育休は28日で足りる?実際に取った僕が「もっと取ればよかった」と思う理由

パパ育

「パパ育休って28日も必要?」

「1か月くらい休めば十分じゃない?」

これから子どもが生まれるパパの中には、そんなふうに考えている人もいると思います。

僕は2人目の子どもが生まれたとき、実際に28日間のパパ育休を取りました。

じゃあ28日で足りたのか。

今の僕なら、こう答えます。

全然足りませんでした(笑)。

もしお金のことを一切考えなくていいなら、僕は1年間取りたかったです。

もちろん現実には、住宅ローンもあるし、育休を取ることで賞与への影響もありました。

「もっと家族と一緒にいたい」

でも、

「そろそろ仕事に戻らないと」

そんな葛藤がありました。

今回は、実際に28日間パパ育休を取った僕が、今振り返って思うことを書いてみます。

28日で復帰したけど、本音ではもっと休みたかった

仕事への復帰そのものは、そこまで想像できないものではありませんでした。

育休前にやっていた仕事に戻るだけなので、「仕事についていけるかな」という不安より、僕の場合は家にいる子どものことが気になるほうが大きかったです。

そしてもう一つあったのがお金のこと。

育休中は働いていなくても給付がありました。

ありがたい制度なんですが、一方で「働いていないのにお金をもらって、さらに休んでいていいのかな」という気持ちもありました。

住宅ローンもあります。

賞与への影響も気になります。

だから「28日で十分だから仕事に戻った」というより、

家族との時間と、お金の現実の間で復帰を選んだ。

という感覚のほうが近いです。

もしお金のことを考えなくていいなら?

僕は1年間取りたかったです。

育休を取ると「育児ってこんなにやることあるの?」と分かる

育休を取る前から、僕も育児や家事を何もしていなかったわけではありません。

買い物もする。

ゴミも捨てる。

子どもをお風呂にも入れる。

それなりに「自分もやっている」と思っていました。

でも実際に育休を取って、毎日の育児の中に入ってみると、見えてくるものが全然違いました。

ミルクを作る。

おむつを替える。

上の子を迎えに行く。

ご飯を作る。

買い物に行く。

洗濯する。

お風呂に入れる。

ゴミを捨てる。

そこまで終わっても掃除がある。

子どもが体調を崩せば病院にも連れていく。

考えるだけでも、やることがたくさんあります。

一つひとつだけ見れば、それほど大きなことじゃないかもしれません。

でも、それが毎日続く。

「育児をやっているつもり」だった僕も、実際にその中に入ったことで、初めて見えたことがたくさんありました。

一度、パパだけで1か月やったら分かるかもしれない(笑)

これは半分冗談ですが、

パパも一度、妻抜きで1か月くらい育児と家事を全部やってみたら、見える景色が変わるかもしれません(笑)。

僕自身、育休を取って育児の大変さを身にしみて感じました。

もともと、子どもを産んでくれた妻には感謝していました。

でも実際に自分が育児の中心に入ってみると、その気持ちはまた変わりました。

出産するだけでもすごい。

そのうえ、そこから毎日子どもを育てていく。

改めて、妻ってすごいなと思いました。

そして同時に思ったのが、「妻に感謝して終わり」じゃダメだということ。

自分にもできることなら、自分もできるようになったほうがいい。

それが結局、夫婦2人を楽にすると思っています。

共働きなら、育児も「本当の二馬力」にしたい

育休中、僕たちはできるだけ「どちらかしかできない育児」を減らすようにしていました。

僕がミルクを作っている間に妻がおむつを替える。

僕が子どもを寝かせている間に妻が哺乳瓶を洗う。

もちろん逆もあります。

どちらか一人だけが全部やるのではなく、そのとき動けるほうが動く。

僕はこれが大事だと思っています。

「男がお金を稼いで、女性が育児をする」という時代でもないと思います。

妻だって普通に働いて、稼いできてくれます。

だったら僕も、できる家事や育児はやる。

共働きだから二馬力なのではなく、

家事も育児も2人で動けて、初めて本当の二馬力になる。

僕は育休を取って、そんなふうに思うようになりました。

妻との時間は増えると思っていた。でも……

育休を取れば、妻との時間も少し増えるかなと思っていました。

ところが実際は、

思っていた以上にありませんでした(笑)。

赤ちゃんのお世話をして、上の子のことをして、ご飯を作って、洗濯して、お風呂に入れて……。

気づいたら一日が終わっています。

夫婦2人とも家にいる。

なのに、夫婦2人の時間はそんなに増えない。

これも育休を取ってみて初めて分かったことでした(笑)。

育休は、下の子だけじゃなく「お兄ちゃんとの28日」でもあった

育休を取って本当によかったと思うことがあります。

それが、上の子との時間が増えたこと。

平日なので、普段なら混んでいる場所にも一緒に遊びに行けました。

赤ちゃんが生まれると、どうしても家族の注目は下の子に集まりやすくなります。

だからこそ僕は、お兄ちゃんにもたくさん愛情を伝えて、一緒に過ごしました。

それがどこまで関係しているかは分かりません。

でも、わが家ではお兄ちゃんが下の子に強く嫉妬するようなことはあまりありませんでした。

そして今では兄妹がかなり仲良し。

むしろ妹が完全な「お兄ちゃん子」です。

何をするにもお兄ちゃんと一緒。

お菓子を選ぶときまで、お兄ちゃんと同じものを選びます(笑)。

もちろん、もともとの性格もあると思います。

でも僕は、下の子だけを見るのではなく、育休中にお兄ちゃんとの時間もたくさん作れたことは、本当によかったと思っています。

パパ育休は、生まれた赤ちゃんだけのための時間じゃない。

上の子も含めて、家族みんなで新しい生活を始めるための時間なんだと思います。

今の制度なら、僕のときとは違う部分もある

ここは僕の体験談とは分けて、現在の制度について。

産後パパ育休は、原則として子どもの出生後8週間以内に、通算28日まで取得でき、2回に分割することもできます。通常の育児休業とは別に取得できる制度です。

さらに現在は、一定の要件を満たして夫婦ともに14日以上の育児休業を取得する場合などに「出生後休業支援給付金」があります。

通常の給付67%に13%が上乗せされ、最大28日間、給付率80%。社会保険料免除や非課税などを考慮して、厚生労働省は「手取り10割相当」と説明しています。

僕が育休を取ったときとは制度が変わっているので、これから取得する人は最新情報を確認してほしいです。

厚生労働省「産後パパ育休」⁠

「月末をまたげば社会保険料免除」は今は少し違う

僕自身は、育休を取る時期を考えるうえで社会保険料の免除も意識しました。

ただし、ここは現在の制度では注意が必要です。

今は単純に「必ず月末をまたげばいい」という話ではありません。

月額の健康保険・厚生年金保険料は、月末を含むケースに加えて、同じ月の中でも育児休業等を14日以上取得した場合には免除対象になる仕組みがあります。

また、賞与の社会保険料免除は別条件で、賞与月の末日を含む連続1か月を超える育児休業等が必要です。

ここは育休を取る日程によって変わるので、会社の担当者や日本年金機構の最新情報を確認してから決めるのがおすすめです。

日本年金機構「育児休業中の社会保険料免除」⁠

28日取るなら「夫婦のサイクル」を作ってほしい

制度やお金と同じくらい、僕がこれから育休を取るパパに伝えたいことがあります。

それは、

奥さんの生活サイクルに合わせながら、自分も育児のサイクルを作ること。

「手伝う」というより、自分も育児を回す一人になる。

ミルクもできる。

おむつもできる。

寝かしつけもできる。

上の子のこともできる。

できることを増やしておけば、どちらかが疲れているときに、もう一人が動けます。

これが僕の思う「本当の二馬力」です。

「パパ育休、取ったほうがいい?」と聞かれたら

もし友達から、

「パパ育休、28日取ろうか迷ってるんだけど、どう思う?」

と聞かれたら、僕はまずこう聞くと思います。

「取らない理由は何?」

もちろん、まず奥さんと話すことが大事です。

夫婦で話して「今回は取らなくても大丈夫」と決めたなら、それも一つの選択だと思います。

でも、仕事だけを理由に迷っているなら、僕は28日でも取ってみてほしい。

子どもが生まれたばかりの時間は、その時にしかありません。

これから定年まで、何年、何十年と働くかもしれない。

その長い仕事人生の中で、たった28日。

その28日すら家族と一緒に過ごせないのかな、と僕は思います。

もし28日休むことすら難しい職場だったら、僕なら「この先もここで働き続けていいのかな」と、会社との付き合い方まで考えると思います。

僕は28日取りました。

それでも今振り返ると、

お金の心配がなければ、1年間取りたかった。

それくらい、あの時期の子どもたちと過ごした時間には価値がありました。

仕事はこれからも続きます。

でも、あの頃のお兄ちゃんにも、あの頃の赤ちゃんにも、もう一度会うことはできません。

だから僕は、28日取ったことを後悔していません。

後悔があるとすれば、

「もっと取ればよかった」

そっちです。

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